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ホワイトヘッド

哲学者 Alfred North Whitehead (1861~1947)

伝記
・イギリス出身の数学者・物理学者・哲学者。

[誕生から研究者になるまで]
1861年2月15日、イギリスのケント州サネット島ラムズゲイトに生まれる。10歳からラテン語を、12歳からギリシャ語を学ぶ。1875年、14歳でシャーボーン校に入学後は、古典の教育を受けながら、数学を学ぶ。課外活動では、学生長、クリケットやフットボールなどの競技の主将を務める。ワーズワースやシェリーといったロマン主義の詩を愛好するとともに、歴史にも強い関心を寄せていた。のちにラッセルは、「ホワイトヘッドは驚くほど幅広い関心の持主で、私は彼の歴史の知識に驚くことがしばしばだった」と語っている。

1880年秋、19歳でケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに特待生として入学、数学を専攻。数学以外の教養は、夕食時から様々な分野の人々と交わされる対話の中で培われた。そこでの議論に喚起されて哲学書を読み始め、1885年秋、特別研究員になるまでに、『純粋理性批判』の一部を暗唱するほどになっていた。1887年、応用数学・理論物理学(力学)の研究で修士号を取得。

1890年、イーヴリン・ウィロビー・ウェイドと結婚。ホワイトヘッドは、妻が自分の世界観に及ぼした影響は根源的なものだと語り、「彼女の生気に満ちた生活は、道徳的・審美的意味の美が存在の目的であること、優しさ、愛、芸術的充足がこれを達成する様式であることを私に教えてくれた」と述べている。女性参政権運動なども積極的に行った。1891年には長男ノース、1892年に次男、1893年に長女ジェシー、1898年に三男エリック・アルフレッド(エリックが次男と呼ばれることもある)が生まれる。

[前期ホワイトヘッド]
論理学や数学、理論物理学の分野を中心に活躍。1898年、『普遍代数論』を刊行し、人間の思考や経験世界の法則を表現する演算体系を構築した。1903年には、『普遍代数論』の功績で王立協会(Royal Society)の会員に選出される一方、その続巻の刊行を断念。しかし、同年、ラッセルが『数学の諸原理』の第1巻を出版し、第2巻が同一テーマだったことから共同研究に着手。1910年夏、家族とケンブリッジを去り、ロンドンに移る。

1910年、ラッセルとの共著『数学原理』第1巻を刊行。1912年に第2巻、1913年に第3巻を刊行。数学の全体系を論理学の基本原理から演繹によって還元的に基礎づける論理主義として一般には特徴づけられるが、論理主義が両者の最終目的ではなかった。この頃、ラッセルもホワイトヘッドも、幾何学や物理学の基礎づけという問題意識をもっていた。ホワイトヘッドは、直接経験の所与から数学的対象が抽象される「延長抽象化の方法」を構想する。だが、1914年、そのアイディアをラッセルが『外界の知識』で発表してしまう。ホワイトヘッドはラッセルを次のように叱責した。「私は、私の考えが、現在の所、私の名においてにしろ、他の誰かの名においてにしろ、普及されることを望みません。……私は、あなたが各章にわたって、理解しやすくなっている私の草稿を、私が全面的な真理とは考えないような一連のものに陥れるようなことをしていただきたくないのです。あなたが、私のこのノートの助けを借りないでは仕事に取りかかることができないと思われることは、誠に残念です。」また、この頃から両者の哲学的見解の相違も顕著になってくる。ラッセルが「論理的原子論」の提唱や、形而上学を排斥する論理実証主義的な立場へ向かうのに対して、ホワイトヘッドは、「出来事event」の自然哲学を展開し、形而上学に向かう。共同研究は終わり、第4巻の刊行は実現されなかった。

[中期ホワイトヘッド]
1910年代後半から独自の自然哲学・科学哲学を展開。古典物理学の基礎が瓦解し、非ユークリッド幾何学、相対論、量子論など新しい分野が登場する中で、我々の直接経験をもとに、科学の時間・空間・物質・エネルギーといった基本概念と枠組みを再構成する。最初の哲学的著作『自然認識の諸原理』(1919年)では、先の「延長抽象化の方法」も公表。続けて、姉妹本『自然という概念』(1920年)や、アインシュタインの相対論の代替理論『相対性原理』(1922年)を刊行。存在や実体‐属性の哲学ではなく、生成する一度的な「出来事」を基盤にした自然哲学を展開する。

一方で、1918年3月、末子エリックが、第一次世界大戦に従軍中、飛行機が撃墜されて死亡。ホワイトヘッドは、ひどく落ち込み、ラッセルは次のように回想する。「大戦末期に、ホワイトヘッドの18歳になったばかりの下の息子が戦死した。彼の悲嘆はあまりにも大きく、道徳的自制を極力発揮してかろうじて仕事を続けることができた。この愛児を失った傷みが彼の心を哲学に向け、単なる機械的宇宙の信奉から逃れる方法を求めさせた大きな要因である。」ホワイトヘッド自身も、「かの言葉の達人たち、英国の詩人たちが、どれほど生き生きと苦悩を語り、慰めの努力をしてくれても、それは自分にとっては『現実の感情を陳腐なものにしているだけ』だった」と振り返る。『自然認識の諸原理』はエリックに捧げられた。

[後期ホワイトヘッド]
ロンドン大学を定年退官後、1924年63歳で米国のハーヴァード大学に哲学教授として招聘される。1924年9月から哲学科で講義を担当し、ローウェル講義の講師も行う。『科学と近代世界』の大部分は、この講義をもとに書かれ、1925年に出版される。その特徴として以下を挙げることができる。

・唯物論的・機械論的自然観の批判、有機体論・目的論的自然観の提唱
 実体‐属性から、出来事‐客体、生成‐存在へ
・動的なプロセス、個別性と関係性を根本原理とする形而上学
 他の存在との関係性における、今ここにおける自己実現、一度的な価値実現
・相対論や量子論、進化論、生理学・心理学など、諸科学を統合した宇宙論
 精神と身体(自然)という二元的図式の超克

1929年には主著『過程と実在―宇宙論の試論』を刊行。
・究極的に実在するものの形而上学的探究
・あらゆる経験的事象を解釈しうる、整合的で論理的な体系の構築
・神と世界の動態的な展開を論じた哲学的神学
 「すべての宗教の基礎である宇宙論のテーマは、世界の力動的努力と、神のヴィジョンの静的威厳 の物語である。」(PR 351)

1933年には文明論や価値論を論じた『観念の冒険』を刊行。1937年、76歳でハーヴァード大学を退職。最終講演を聴講していた鶴見俊輔は、その様子を次のように伝える。「ハーヴァード大学の付属教会で、彼はよたよた出て来て、壇上に上がって話して、ぼそぼそっと最後の言葉を話して壇を降りてしまった。あれは何を言ったのかなと思って、気になったんだ。……私は米国にいる彼女[鶴見和子]に手紙を出してね、「ホワイトヘッドの最終講演の記録があるはずだ、それのゼロックスのコピーを送ってくれ」って頼んだ。……すると、ホワイトヘッドの最後の一言はね、“Exactness is a fake”――精密さなんてものはつくりものだ、と言ってたんです。それが、彼の終わりの講演の、そのまた最後の一行なんですよ。」

1938年に『思考の諸様態』を、1947年に「数学と善」や「不滅性」を含む『科学・哲学論集』を刊行。1947年12月30日、米国マサチューセッツのケンブリッジで永眠(87歳)。

[後世への影響]
本人の遺志により草稿などが廃棄された。若い研究者たちが、どのようにホワイトヘッドが著作を生み出したかを説明するのに時間や労力を費やすよりも、自分たちの考えを追究するのに時間や創造的なエネルギーを費やすべきだと感じていたためである。その後、数々の哲学者・科学者・神学者に影響を与えた。


年表
1861 2月15日誕生。
1898 『普遍代数論』刊行。
1906 『射影幾何学の公理』刊行。
1907 「物質的世界の数学的概念」発表。
1907 『画法幾何学の公理』刊行。
1910 『数学原理』 第1巻(第2巻1912年、第3巻1913年)刊行。
1911 『数学入門』刊行。
1917 『思考の有機化』刊行。
1919 『自然認識の諸原理』刊行。
1920 『自然という概念』刊行。
1922 『相対性原理』刊行。
1925 『科学と近代世界』刊行。
1926 『宗教とその形成』刊行。
1927 『象徴作用―その意味と機能』刊行。
1929 『過程と実在―宇宙論の試論』刊行。
1929 『理性の機能』刊行。
1929 『教育の目的』刊行。
1933 『観念の冒険』刊行。
1934 『自然と生命』刊行。
1938 『思考の諸様態』刊行。
1947 『科学・哲学論集』刊行。
1947 逝去。

著作・参考文献/入門書/解説書

哲学書 ホワイトヘッド関連の一次文献

ESP: Essays in Science and Philosophy. New York: Greenwood Press, 1947. (蜂谷昭雄他訳 『科学・哲学論集(上)』 松籟社、1987年。井上健他訳 『科学・哲学論集(下)』 松籟社、1989年。)

PM: Whitehead, A. N. & Russell, B. Principia Mathematica to *56. New York: Cambridge University Press, 1962.

IM: An Introduction to Mathematics. Oxford University Press, 1958. (大出晃訳 『数学入門』 松籟社、1983年。)

PNK: An Enquiry Concerning the Principles of Natural Knowledge. 1925. Dover Publications, Inc., 1982.

CN: The Concept of Nature. Cambridge University Press, 1964.

R: The Principles of Relativity with Applications to Physical Science. Cambridge University Press, 1922.

AE: The Aims of Education and other essays, The Free Press, 1967. (森口兼二他訳 『教育の目的』 松籟社、1986年。)

SMW: Science and the Modern World. The Free Press, 1967. (上田泰治他訳 『科学と近代世界』 松籟社、1981年。)

RM: Religion in the Making. Fordham University Press, 1996. (齊藤繁雄 『宗教とその形成』 松籟社、1986年。)

Sym: Symbolism ―It’s Meaning and Effect. Fordham University Press, 1955. (市井三郎他訳 『理性の機能・象徴作用』 松籟社、1981年。)

PR: Process and Reality; An Essay in Cosmology. Corrected Edition, Ed. by Griffin David Ray and Sherburne Donald W., The Free Press, 1978. (山本誠作訳 『過程と実在(上)』 松籟社、1984年。山本誠作訳 『過程と実在(下)』 松籟社、1985年。)

FR: The Function of Reason. Beacon Press, 1958. (市井三郎他訳 『理性の機能・象徴作用』 松籟社、1981年。)

AI: Adventures of Ideas. The Free Press, 1967. (山本誠作他訳 『観念の冒険』 松籟社、1982年。)

MT: Modes of Thought. The Free Press, 1968. (藤川吉美他訳 『思考の諸様態』 松籟社、1980年。)

哲学書 ホワイトヘッド関連の二次文献

Tanaka, Yutaka. “The Individuality of a Quantum Event: Whitehead’s Epochal Theory of Time and Bohr’s Framework of Complementarity.” in Physics and Whitehead―Quantum, Process, and Experience. Ed. by Timothy E. Eastman, & Hank Keeton. State University of New York Press, 2004. pp. 164-179.

Vanheeswijck, Guido. “R. G. Collingwood and A. N. Whitehead on Metaphysics, History, and Cosmology.” Process Studies 27:3-4, 1998. pp. 215-236.

Wallack, F. Bradford. The Epochal Nature of Process in Whitehead’s Metaphysics. State University of New York Press, 1980.

Ford, Lewis S. Transforming Process Theism. State University of New York Press, 2000.

Ford, Lewis S. “Whitehead’s Creative Transformations: A Summation.” Process Studies 35: 1, 2006. pp. 134-164.

Griffin, David Ray. Reenchantment without Supernaturalism: A Process Philosophy of Religion. Cornell University Press, 2001.

Griffin, David Ray et al. Founders of Constructive Postmodern Philosophy―Peirce, James, Bergson, Whitehead, and Hartshorne. ed. by David Ray Griffin. State University of New York Press, 1993.

Haeften, Chris van. “Eternal Objects: Their Multiplicity and the Structure of their Realm.” Process Studies 35: 2, 2006. pp. 319-337.

Haeften, Chris van. “’Number’ and Deity According to Alfred North Whitehead.” Process Studies 36: 1, 2007. pp. 45-67.

Hartshorne, Charles. “Notes on A. N. Whitehead’s Harvard Lectures 1925-1926. Transcribed by ROLAND FABER.” Process Studies 30: 2, 2001. pp. 301-374.

Hurtubise, Denis. “Lewis S. Ford and Traditional Interpretations of Whitehead’s Metaphysics.” Process Studies 29: 1, 2000. pp. 168-174.

Klein, George L. (ed.) Alfred North Whitehead: Essays on His Philosophy. Ed. by Klein, George L., Englewood Cliffs, N.J., 1963.

Kraus, Elizabeth M. The Metaphysics of Experience―A Companion to Whitehead’s Process and Reality. 2nd Edition. Fordham University Press, 1998.

Kuntz, Paul G. “Whitehead’s Category of Harmony: Analogous Meaning in Every Realm of Being and Culture.” Process Studies 29: 1, 2000. pp. 43-65.

Lango, John W. “Whitehead’s Category of Nex?s of Actual Entities.” Process Studies 29: 1, 2000. pp. 16-42.

Lango, John W. “The Time of Whitehead’s Concrescence.” Process Studies 30: 1, 2001. pp. 3-21.

Lango, John W. “Whitehead’s Category of Contrasts.” Process Studies 32: 1, 2003. pp. 37-61.

Lango, John W. “Whitehead’s Derivative Notion of Societies.” Process Studies 36: 1, 2007. pp. 89-107.

Lawrence, Nathaniel. Whitehead’s Philosophical Development: A Critical History of the Background of “Process and Reality.” University of California Press, 1956.

Leclerc, Ivor. Whitehead’s Metaphysics: An Introductory Exposition. George Allen and Unwin, 1958.

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Lowe, Victor. Alfred North Whitehead: The Man and His Work, Volume I: 1861-1910. The Johns Hopkins University Press, 1985.

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Nobo, Jorge Luis. “The Approach to Whitehead: Traditional? Genetic? or Systematic?.” Process Studies 27:1-2, 1998. pp. 48-63.

Odin, Steve. “The Epochal Theory of Time in Whitehead and Japanese Buddhism: An East-West Study of Whitehead, Dogen, and Nishida.” Process Studies 23:2, 1994. pp. 119-133.

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Ford, Lewis S. “In Partial Response to a Tribute.” Process Studies 27: 3-4, 1998. pp. 332-344.

延原時行 『ホワイトヘッドと西田哲学の<あいだ>―仏教的キリスト教哲学の構想』 法蔵館、2001年。

ハーツホーン、チャールズ 『ホワイトヘッドの哲学―創造性との出会い』 松延慶二・大塚稔訳、行路社、1989年。

ハーツホーン、チャールズ / ピーデン、クレイトン 『コスモロジーの哲学―ホワイトヘッドの視座』 京屋憲治訳、文化書房博文社、1998年。

林貴啓 「ホワイトヘッド的想像力に向けて」 『プロセス思想』第12号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2006年、87-102頁。

平田一郎 「ホワイトヘッドの目的論的自然観」 『プロセス思想』第5号、日本ホワイトヘッド学会・プロセス学会、1993年、25-36頁。

平田一郎 「『過程と実在』に対する構成的分析と思弁哲学の方法」 『プロセス思想』第6号、日本ホワイトヘッド学会・プロセス学会、1995年、23-44頁。

平田一郎 「経験に於ける豊かさについて」 『プロセス思想』第9号、日本ホワイトヘッド学会・プロセス学会、2000年、60-73頁。

間瀬啓允 「ホワイトヘッドにおける宗教・哲学・科学」 『イギリス思想の流れ―宗教・哲学・科学を中心として』、北樹出版、1998年、150頁-171頁。

村田康常 「有機体の哲学に於ける関係性と情的知」 『プロセス思想』第9号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2000年、74-87頁。

村田康常 「逆説としての世界の善性―ホワイトヘッド宇宙論と文明論の接点」 『キリスト教学』46号、立教大学キリスト教学会、2004年、69-85頁。

村田康常 「実在の論理の探究―西田とホワイトヘッド」 『西田哲学会年報』第2号、西田哲学会、2005年、173-191頁。

村田康常 「有りえないものの実在―ホワイトヘッドにおける逆説の論理」 『プロセス思想』第12号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2006年、65-86頁。

村田康常 「ホワイトヘッドの直接経験と逆説的論理」 『実存と教育』実存思想論集XXIV、実存思想協会編、理想社、2009年、155-172頁。

山本誠作 『無とプロセス』 行路社、1987年

山本誠作 『ホワイトヘッドと西田哲学』 行路社、1985年

山本誠作 『ホワイトヘッドの宗教哲学』 行路社、1987年。

山本誠作 『ホワイトヘッドと現代―有機体的世界観の構想』 法蔵館、1991年。

山本誠作 「ホワイトヘッドの視点からの西田哲学の解釈の試み」 『プロセス思想研究―ホワイトヘッド・プロセス思想の現代的課題』 遠藤弘編、南窓社、1999年、76-90頁。

Auxier, Randall E. “Influence as Confluence: Bergson and Whitehead.” Process Studies 28: 3-4, 1999. pp. 301-338.

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Franklin, Stephen T. “God and Creativity: A Revisionist Proposal within a Whiteheadian Context.” Process Studies 29: 2, 2000. pp. 237-307.

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荒川善廣 『生成と場所―ホワイトヘッド哲学研究』 行路社、2001年。

荒川善廣 「ホワイトヘッドの生命観」 『プロセス思想』 第11号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2004年、47-59頁。

板橋勇仁 「比類なきものの強度―西田幾多郎とホワイトヘッドの思索を手引きとして『かけがえなさ』をめぐる倫理へ」 『プロセス思想』第10号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2002年、65-90頁。

市井三郎 『ホワイトヘッドの哲学』 第三文明社、1980年。

伊藤邦武 「アメリカン・プラグマティズム1」 『哲学の歴史―社会の哲学』第8巻、伊藤邦武編、中央公論新社、2007年、pp. 459-574.

遠藤弘 「S. アレグザンダーとA. N. ホワイトヘッド―その形而上学的時間論を中心にして」 『イギリス哲学研究』第2号、日本イギリス哲学会、御茶の水書房、1979年、5-13頁。

遠藤弘 「感じ、絶対者、神―ブラッドリーからプロセス哲学へ―」 PHILOSOPHIA 、Vol. 68、早稲田大学哲学会、1980年、1-22頁。

遠藤弘 「生成の主体と推移の主体―分析哲学、現象学との比較を通じてのホワイトヘッド形而上学の批判的再解釈―」 PHILOSOPHIA 、Vol. 80、早稲田大学哲学会、1992年、45-68頁。

遠藤弘 「ホワイトヘッドの形而上学―<カラの空間>論」 『プロセス思想』 第12号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2008年、9-24頁。

大島豊 『現代科学の綜合に基く宇宙論』 第一書房、1932年。

種山恭子 「ギリシアにおける自然哲学とコスモロジー」 『自然とコスモス』(新・岩波講座哲学5) 大森荘蔵他編、岩波書店、1985年、116-146頁。

種山恭子 「『生きる自然』の観念―ギリシア、ホワイトヘッド」 『プロセス思想』第4号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、1991年、17-34頁。

クンツ、ポール・G. 『ホワイトヘッド―秩序への冒険』 一ノ瀬正樹訳、紀伊国屋書店、1991年。

郷義孝 『ホワイトヘッドの有機体の思想‐自然と歴史の統一理論‐』 晃洋書房、1998年。

小島雅春 「思弁哲学、形而上学、道徳性―『過程と実在』第一部読解の試み―」 『プロセス思想』第6号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、1995年、3-22頁。

コリングウッド、R. G. 『自然の観念』 平林康之・大沼忠弘共訳、みすず書房、1974年。

齊藤暢人 「ホワイトヘッドの命題論」 『プロセス思想』第10号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2002年、111-124頁。

齊藤暢人 「実体はその輻輳―ホワイトヘッドの属性の形而上学」 『プロセス思想』第13号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2008年、99-114頁。

田口茂 「時間性と個体性―ライプニッツ・フッサール・ホワイトヘッド」 『プロセス思想』第8号、1991年、3-14頁。

田中裕 『逆説から実在へ―科学哲学・宗教哲学論考』 行路社、1993年。

田中裕 「ホワイトヘッド『過程と実在』文脈付き要語索引について」 『プロセス思想』第6号、1995年、57-88頁。

田中裕 『ホワイトヘッド―有機体の哲学』(現代思想の冒険者たち02) 講談社、1998年。

田中裕 「量子論の世界」 『プロセス思想研究―ホワイトヘッド・プロセス思想の現代的課題』 遠藤弘編、南窓社、1999年、238-260頁。

田中裕 「量子力学の哲学―不確定性原理と時間」 『哲学科紀要』第29号、2003年、25-48頁。

鶴田孝他 『ホワイトヘッドと教育の課題』 プロセス研究シンポジウム編、行路社、1994年。

鶴見俊輔 『アメリカ哲学』 講談社学術文庫、1986年。

寺中平治 「近代科学の成立と宗教」 『イギリス思想の流れ―宗教・哲学・科学を中心として』 北樹出版、1998年、49-69頁。

中釜浩一 「ホワイトヘッド」 『哲学の歴史―社会の哲学』第8巻、伊藤邦武編、中央公論新社、2007年、647-694頁。

中村昇 『ホワイトヘッドの哲学』 講談社、2007年。

野家啓一 「科学・形而上学・物語り―ホワイトヘッド『科学と近代世界』再読―」 『プロセス思想』第14号、日本ホワイトヘッド・プロセス学会、2010年、9-30頁。

延原時行 『至誠心の神学―東西融合文明論の試み』 行路社、1997年。

哲学書 ホワイトヘッド関連のウェブサイト

日本ホワイトヘッド・プロセス学会
http://whitehead-japan.com/

The Center for Process Studies
http://www.ctr4process.org/

International Process Network
http://organicism.org/processnetwork/

8th International Whitehead Conference
http://iwc8-japan.com/